ゴールデン・デイズ/高尾滋
タイムスリップ大正浪漫、ゴールデン・デイズ
あらすじ
幼い頃に誘拐された過去のある高校1年生・相馬光也は異常に過保護な母親にトラウマを抱え、反発しながら過ごしていた。
そんな光也の心の拠り所は入院中の曾祖父、相馬慶光と、幼い頃慶光から与えられたバイオリン。
病院に入院している慶光のお見舞いを日課にしていたある日、慶光はアルバムを光也に見せながら自分がずっと後悔を抱えながら生きてきたことを話し始める。
『私にはね ずっと悔やみ続けていることがあります』
『もしも時を戻す術があるのなら 何を引き換えにしても構わない』
大好きな祖父の危篤の知らせで病院へ駆けつけた光也は、突如地震に襲われ母親と階段を転げ落ち気を失ってしまう。
目を覚ました光也が見たものは大正時代の街並みと、光也を曾祖父・慶光の名で呼ぶ青年・春日仁。
時を超えて出逢う人々、それぞれの思い、そしてその先に待つものとは・・・
補足
『花とゆめ』にて2005年〜掲載
単行本:花とゆめコミックス(全8巻)、文庫版:白泉社文庫(全4巻)
大正時代へタイムスリップするSFファンタジー
女性向け/ボーイズラブ
ひとこと
青年同士の時空を超えた友情、思い・・・
キャラクターたちの心情や人間関係が丁寧に描かれており、さらに高尾先生の描く画風もとても綺麗で繊細なので、BLではあるのですが、BLが得意ではない方でも夢中になって読めると思います。
苦しくて切ない、とにかく涙が止まらなくなるストーリーです。