takanama

すきなものを、すきなだけ。

リンの谷のローワンシリーズ/エミリー・ロッダ

臆病な少年が冒険で少しずつ成長していく物語。

 

 

あらすじ


リンの谷には勇敢で屈強な人が多い。
しかし、弱虫で怖がりな主人公・ローワンは『やせっぽっちのウサギ』とも呼ばれるバクシャー係。
そんなある日、リンの村を流れる川の水が枯れてしまう。家畜の川の水しか飲まない家畜のバクシャーは日に日に弱っていく・・・このままではバクシャーもみんなも、生きてはいけない。

水をとりもどすために、竜が住むといわれる山の頂きを目指して腕自慢の者たちが旅立つ。頼りになるのは主人公・ローワンが触るときにしか反応しない、魔法をかけられた地図だけ。クモの扉、底なし沼、そして恐ろしい竜との対決…。村の腕自慢たちと臆病なローワンの冒険ファンタジー



 

 

補足
出版社:あすなろ書房
初版:1993年、日本語版:2000年
1 『ローワンと魔法の地図』 Rowan of Rin
2 『ローワンと黄金の谷の謎』 Rowan and the Travellers
3 『ローワンと伝説の水晶』 Rowan and the Keeper of the Crystal
4 『ローワンとゼバックの黒い影』 Rowan and the Zebak
5 『ローワンと白い魔物』Rowan of the Bukshah

 

 

ローワンと魔法の地図  (リンの谷のローワン 1)
 

 

 

ひとこと


内気で臆病なローワンは地図のせいで冒険に出ることになり、怖がりながらも村やバクシャーのために困難に立ち向かっていきます。
ストーリーはテンポも良く個人的にはすごく面白かったので全巻すぐ読了してしまうくらいサクサク読めました。小学生の頃初めて読んでから、現在に至るまでずっと好きな本は?と聞かれたらこの本が一番に出てきます。
人間にはひとりひとり得意、不得意があって、弱点もある…考えさせられることもあり、何回読んでも感動と勇気を与えてくれる一冊です。